死を余儀なくされた場合
だいぶ春らしくなってきて、桜もどんどん開花していってます。
まだまだ新型コロナは感染が止まらず、高齢者を中心に死者も多数出ており、行政の対策や、ワクチンの開発の必要性が急がれる状況です。
人生100年時代とはいえ、人の寿命について改めて考えさせられます。
1952年の黒澤明監督の「生きる」は観られたでしょうか?命の重みや死に至るまでの身の振り方など、とても考えさせられる、良作です。
ある平凡な役所の課長が、ある日癌を宣告されます。今でこそ癌は治る病いですが、当時は死因の1位結核、2位癌という時代。癌=死刑を宣告されたようなものです。
主人公の役所の課長は、自分の死をイメージしながら何を考えたのでしょうか⁉︎何も手がつかず、何をしたらいいかもわからない。そんな姿がありありと描かれています。
突然の死を宣告されたら、みなさんはどうでしょうか?しっかり毎日を生きることができるでしょうか?やるべきことがわかり、着実にやっていくことができるでしょうか?
主人公を演じる志村喬の歌う「ゴンドラの唄」は大正時代の名曲ですが、劇中、ぼそぼそと歌うところが切なくて中年男性の哀愁を誘います。
急な死の宣告が降ってきても、毎日をしっかり生きるための準備、いろんなことを日頃から考えておきたいですね✨