偶然出会った仕事【後編】
予想してなかった人材紹介の仕事を面接で説明された私は、もう後には引けませんでした。
お金も底をつき、働かなければ食っていけない状況でしたので。
元々対人面に不安があったのに、「そんな仕事、自分に務まるのか」という思いはありました。
でもそこで出会って、初めて「仕事って面白い」と感じたのです。
自分の父親くらいの歳の上司は昔は豪快で怖かったようですが、今は器がデカいが非常に繊細で仕事の細部に気を使われる方でした。
新卒の時は、3流の営業マンだった私は、たくさんのことを教えて頂きました。
一番印象に残ってるのは知識や営業のテクニック的なことではなく、「自分の頭で考えて、自分でやってみなさい。失敗したっていいんだから。」ということでした。ミスしたら俺がフォローしたる、とも言われました。
10代の頃も、最初に入った会社でも、あれこれ言われ、自分で考えることのなかった自分、行動しなかった自分には衝撃的な言葉でした。
「自分で考えていいんだ。自分でどんどん行動していいんだ。」そこから私は仕事が好きになり、どんどん自分を開放していったのでした。