日常のささやかな幸せ
緊急事態宣言が発表されてから3週間が経ちました。
どこにも遊びに行けず、家にばかりいると退屈で窮屈でしんどいですよね。でも仕方ありません、こういう生活に慣れてないのですから。
逆にずーっと何日も何日も旅をしながら、アウトドア生活をしてたら、家が恋しいなぁと思うでしょう。
長期間、家にいないとできないこと、前からずっとやってみたかったことをこの機会にやってみましょう。
私は以前は15分くらいのところでも車に乗ってたのが、最近は休みの日に1時間くらい歩いてます。とても気持ちがいいし、20年近く住んでる町でもいろんな発見があります。
また今まであまり読まなかった古典や英文学などを読んでます。シェイクスピア、サマセット・モーム、川端康成、夏目漱石など。長い間読み続けられているものはやはりいいですね。
また今年は久々に野菜作りにも時間を割いて、楽しんでます。
日々の暮らし、何気ない日常の中でささやかな幸せを見つけることは、人生100年時代にはとっても大切ですね。
みなさんの日常のささやかな幸せって何でしょうか。
食べるための仕事・夢の仕事
みなさん、家にいるのもそろそろ疲れてきたのではないでしょうか?私はそれでも部屋の片付けをしたり、本を読んだり、テレビを見たりしてそれなりに楽しんでます。
先日、「下町ロケット」の再放送(ダイジェスト版)を観ました。実際のフルの放送の時も観てましたが、あらためて感動しました。モノづくりに対するプライドは脱帽ものです。
ドラマで出てくる佃製作所は精密機械製造の中小企業。阿部寛扮する佃社長が社員を鼓舞します。会社を家に例えたセリフが納得するんです。
「会社は食っていくためには安定的に稼げる仕事をしないといけない。土台となるように。まあ家で言えば、1階部分だな。でもそれだけだったら、窮屈でしんどいだろ。だから夢を見れる仕事、つまりは2階部分にあたるものが必要なんだ」(自分の大雑把な記憶なので、セリフはこの通りではないですが)
わかりやすい例えですね。自分のやりたい仕事をする。それはもちろん大切なことですが、果たして今の自分でそれでメシが食えるか(すみません荒っぽい言い方で〜お給料を頂けるか、仕事の依頼があるか)が、問題ですね。
やりたい夢の仕事、理想とする働き方。それは誰しもが求めるもの。それが難しい段階では、1階の土台となる仕事で毎日一生懸命働き、なおかつ2階を増築できるように日々精進すればいいと思います。1階がやりたい夢の仕事になってくれば最高ですが。
2階だけの家ってありえないですからね。
苦境にあっても大丈夫!
私は長く人の転職相談や求人紹介をやっています。長くやってると求人や応募の枠から広がり、半分以上は人生相談のようなことも多いです。
人の相談に乗ってるからといって私自身は経歴がすごいこともないし、特別なスキルや資格も無いし、全然立派な人間ではありません。
今まで決して順風満帆な人生ではなく、20代でのフリーター経験、30代・40代と2回のリストラ、数々のアルバイト経験、借金苦、起業断念、などなど。いろいろありました。
それでもあきらめず、なんとか一歩でも前へ前へ、良い方向に向かうように信じてやってきました。土壇場に追い込まれると人間って案外強いもんですよ。愚かで馬鹿だけど、なんとかなるさ、必ず生きていこうと!
そう前向きに思って行動してると一縷の光が差してきます。そして助けてくれる素晴らしい人が現れたり、素敵な出来事がおこったり。だからちょっとは人の気持ちがわかるかも。
今、朝ドラの「エール」にはまってます。苦境に立たされても、家族や仲間、夢って大切ですね。
なんか観てたら、涙、涙、なみだ、若い時は滅多に泣かなかったのに、ほんと涙腺が弱くなって、歳いきましたね。来月で53歳なので。
まあこんな私でも明日に向かって楽しく地道に生きてますよ。みなさんも辛いことはあるでしょうが、一緒に頑張っていきましょう!みなさんにエールを届けたい❗️
広がってきているテレワーク
技術者派遣をやっていますが、私の会社のクライアントも6割はテレワークになりました。
派遣社員でも既に在宅勤務の人、準備中で待機の人、企業訪問もできず、テレワークの進め方や契約についての対応が増えています。
2019年4月1日から働き方改革が施行されましたが、今年が本当の意味で働き方改革元年だと思います。
テレワークは、業務の効率化やコスト削減ができます。無駄な会議やお喋り、電話や来客もないのは、企画や設計、データ入力などの事務系にはいいし、通勤やオフィスの経費もかかりません。
育児や介護といった家庭の事情で休んだり辞めざるを得ない社員に継続して働いてもらったり、また地方にいて通勤が困難な人にも仕事のチャンスが巡ってきます。企業としては人手不足解消になります。
新型コロナで一気に広がったテレワークですが、この働き方の良さに働く人も企業側も気付いて、もっと広がっていけばと願うばかりです。
みなさんも、自分の仕事でテレワークできる部分、考えてみては如何でしょうか。あなたの仕事でも週2が出勤、週3が在宅なんてこともできるかもしれません。
50歳はぜんぜん遅くない
私は就職、転職する人の相談や仕事の紹介を20年ほどやってます。
よく転職35歳説という言葉を聞きますが、これは強ち間違ってません。
若い人を採りたいという会社は多いですし、未経験可の求人の場合なら尚更、若い人の方がいいからです。
ただこれは業界や職種にもよりますし、転職市場の中で応募して選考する一般的な会社に多いだけです。40歳、50歳からでもできる仕事は世の中たくさんありますし、自分で仕事を作ったっていいでしょう。
ただやる人が少ないため、成功事例も少なく、体力、脳力も落ちてくるので、相当な覚悟、情熱、努力、めげない心が必要です。
ケンタッキーフライドチキンの創業者、カーネル・サンダースは、40以上の仕事を転々とし、40代でガソリンスタンドと隣に小さなカフェをオープンさせました。
恐慌による売上低迷、家事で店を失い借金を抱えて、65歳の時にお店で出してたフライドチキンのノウハウを売るためのFCチェーンのアイデアを持って全米を東奔西走しました。
1000回も断られながらも、あきらめず回った結果、徐々に契約してくれる店が増え大成功をおさめました。
また関寛斎という江戸時代の医者がいますが、彼は徳島藩の藩医を辞め、個人で診療所を開業し、将来が安泰だった時、72歳で北海道に渡り、農業を生業に開拓者になりました。
医者ということもあり、まだ医療が根付いてなかった土地に、高齢でありながら、医療と農業で社会に貢献し、北海道斗満には資料館があり彼の功績は代々語り継がれています。
その道のプロになるには、10,000時間の経験を要するといいます。50歳から始めて60歳で身を立てるには1日3時間を毎日、それだけでもプロになれるのです。
主婦を真面目にやってる方なら20年もすれば、料理や洗濯、お掃除のプロかもしれませんね。
この機会にやってほしいこと
外を歩いている人や電車の中、お店など人が日増しに少なくなっていますね。
春になり人の往来が活発になる季節、花見も飲みにも行けず、少し寂しいです。stay at home とにかく家にいて!が合言葉のようになっています。
この時期だからこそ、家でやってほしいお勧めのことがあります。
それはキャリアの棚卸しです。自分の今までの仕事や人生を振り返ってみてください。
やり方としては、2種類あります。
一つは、履歴書・職務経歴書を作る。別に今、転職や就職しない人でもいいのです。
手書きもいいですが、できたらパソコンで作りデータで残す方がいいでしょう。その方が時折、アップデートしやすいからです。パソコンを開けるのがめんどくさい人は、スマホのメモとかでもいいでしょう。
もう一つは、仕事以外の人生の指針づくりです。こちらはなかなか普段手をつけれませんね。これは逆に最初は、紙に手書きする方が思考が開いていいと思います。
10年後の自分の理想像、夢、誰と生きていきたいか、終の住処、生涯やり遂げたいこと、今までやってきたことも含めていっぱいあげてください。
最終的に時系列にしてみましょう。さあ、やってみたらなんかワクワクしてくるはずです。是非、週末でおうちで試してみてください。
いまできることを
世界規模の大変な感染症により、日本国内でも沈んだ雰囲気、航空・鉄道、観光や飲食、サービス業、製造、その他、全般において停滞気味、いや休止も相次いでますね。
仕事を休んだり、辞めざるを得ない人がいたり、営業できず日々の収入そのものが入ってこない人も少なくありません。
でも苦しいのは自分だけではなく周りの人もそうです。会うことはなかなかできなくても、電話やメールで情報共有したり励ましあったりしましょう。みんな一人ではありません。
自分ではどうすることもできないものを悩み続けてばかりで、まったく何も手につかないのもあまりよくありません。
お店をされてる方なら、事態が終息した時のことを考えて、お客様に日頃の感謝を込めた手紙を書いてみるとか、新しいサービスや商品、メニューの開発に力を入れるとか。店を徹底的にきれいに掃除するとか。
いつか仕事がバンバン入ってきた時のために運動して体を鍛えておくとか、本を読んで仕事の役に立つ知識をつけたり、パソコンなどのスキルアップをしたりもいいですね。
今まで仕事に追われて忙しかった人は、日頃できなかったことにじっくり向き合い取り組んでみましょう。
また深呼吸、私の場合はウォーキングや坐禅などをしています。体を整えるのもスッキリしてモヤモヤも解消されます。
「今だからこそ、できること」それがあなたにとって何なのかをよく考えて取り組んでみてくださいね。